アフリカ飛脚旅!④人と文化編

レホツアナ村の子供たち
レホツアナ村の子供たち

ボツワナの印象をおおざっぱに一言でまとめると、良くも悪くも「のんびり」です。

 

のんびり

自然のリズムにあわせて暮らし、他のいきものたちと仲良く共存し、がつがつせず、争わず、多くを求めず、無理せず、バスが来ないときはこない、雨が降らないときは降らない、それでも何とかなるさ、という感じで、とてもいいなあ、自分は求めすぎの生活をしてきたなあと反省しました。

 

逆に言うと、覇気がない、チャレンジ精神が無い、進歩を求めない、改善しない、現状維持を求める、ダラダラしている、非効率に満足している、というところがちょっと気になりました。

 

若い
あと、日本と違うのは、これはアフリカはどこでもそうだと思いますが、とにかく「若い」です。人口ピラミッドはまさにピラミッド型で、田舎の小さな集落に行っても小さい子たちが10人20人とわーーーっ!!と集まってくる。日本だったら学校はとっくに廃校になっているような小さな村の小学校に訪問した時、生徒数を聞いたら600人って言われて驚きました。

 

あと子供たちは例外的「のんびり」ではありません。朝も6時くらいからわーーーーっ!と遊びまわっているし、日が暮れても超ハイテンションでわーーーー!!!と駆けずり回っています。どうやら中学生くらいからみんな「のんびりさん」になるようです。

 

人口重心が若いところにあるから文化の重心も若者にあって、小さな村でも老いも若きもバーに集まって飲みながら踊ってる。あと、バスケット作りなどの伝統工芸も若者が担い手になっている。学校の先生も、タクシーの運転手も、銀行のボスも、みんな若い人ばかりです。

 

民族

ボツワナは多民族国家で、30ほどの民族がいるといいます。僕が認識できたのはこのうち4民族くらいで、

  • ツワナ人(最大勢力で、街に行くと多いです)
  • ヘレーロ(Cattle Postと呼ばれる牧畜集落に多いようです)
  • ブクシュ(田舎にいて、「自然の達人」って感じの人に多いような気がします)
  • サン(ブッシュマンとも呼ばれて、ボツワナ最古の民族です。顔立ちがアジア人に似ていて、親近感がわきます。「俺はブッシュマンだ」といきなり自己紹介されることが多いです)

という感じです。あとは近隣国家からの移民の方々と会いました。欧米人はほとんどいません。旅行会社や宿泊施設をやっている人くらいしか会いませんでした。中国人は街に行くといて、商業や建設業に従事しています。僕は街に行くとたいてい、「ニーハオ!!」ってあいさつされました(めんどくさいのでそのまま「ニーハオ!!」って返していましたが(笑))

日本人もほとんどいないようです。内陸国家なので港が無く、貿易ができないので商社が進出しないのです。首都ハボローネに日本大使館の方、JICA関係者、それと中古車ディーラーの方が少しいる程度みたいです。

 

ボツワナでは民族間の争いはないように見えました。みんな仲良く暮らしています。

 
言語

ボツワナ人の多くは3つの言語を話します。一つは各民族ごとの母語。二つめに共通語であるツワナ語(ツワナ人は母語=ツワナ語です)。あとは国際語である英語です。ツワナ人以外の子たちは、小学校でツワナ語と英語を同時に学習しなければいけないので結構ハードだそうです。

 

英語は老いも若きもしゃべります。田舎のおばあちゃんと話しても、「最近使ってないから忘れちゃったよ」とか言いながら、僕などよりよっぽど流暢にしゃべります。そして教科書英語なので比較的分かりやすいです。"Good Morning! How are you?", "I'm fine!"という感じです。

 

だからツワナ語を覚える機会は少ないのですが、以下を覚えました。

  • ドゥメラ! (こんにちは!)
  • ケ・アレボーガ!(ありがとう!)
  • リ・カイ?(調子どう?)ーリ・テン(元気!)
  • フッシアーミ(さようなら)
  • シャーポ!(OK!)
  • カディナウ(「歩いて」…これを覚えるのは僕くらいかと思いますが。。)

あと、ブクシュ語は「ダンギ」(ありがとう!)というのを良く使って、田舎でダンギ、ダンギってしょっちゅう使ってて、街に出てきたときにスーパーで「ダンギー!」って元気に言ってたらすっごい笑われたのを良く覚えてます。

 

あとちなみに方言つながりで脱線すると、主食パリチのことを北部ではずっと「パパ」と言っていたので、首都ハボローネでもパパちょうだい!ってスーパーで言ったら、これも笑われて、「『パパ』はお父ちゃんだろ(笑)!!それをいうなら『パップ』でしょ!」って突っ込まれて恥ずかしかったです。そして次の日、全然違う地区の通りを歩いていたら急に車が目の前で止まって、「昨日スーパーで『パパ』って注文してた君ねー!」ってまた言われて、引っ張るなーって思いました。というか日本人目立つから悪いことできないなあ、って思いました(笑)。

 

町は大きく4階層にわかれるかなあ、と感じました。

  • 都市(例:マウン)
    • 都市に行くとコーヒーが飲めます。あと、映画も観れます(観る機会はありませんでしたが、、)。Combiという乗合バスが走っています。
  • 町(例:グマレ)
    • 町に行くとバスターミナルの周りにモールがあって、病院と銀行とスーパーとネットカフェがあります。あとたいてい"PEP"という衣料品店があります。PEPの靴下はいまも愛用しています。中国人の経営する雑貨屋(PTY)があって、ここでたいていのものが手に入ります。さんざん探して見つからなかった「かみそり」がPTYで見つかって、中国人のマーケティングセンスはさすがだなあ、と思いました。
  • 村(例:ノカネ)
    • バス停の近くに、ブッチャー(肉屋兼雑貨屋)が会って、その隣にバーがあります。小学校があります。小さな村だとブッチャーもバーもなくてタックショップと呼ばれる売店くらいしかないようなところもあります。
  • Cattle Post(例:マツィアラ)
    • 牧畜で生活をする人たちの集落です。家畜はどうやら共同で飼っているようです。夜になると真っ暗な中、村人総出で牛の乳搾りをします。乳搾りが終わると各家庭、火を囲んで団らんします。フレッシュミルクで作ったミルクティーを飲んでゆっくりと夜を過ごします。

 

インフラ

水道、電気については、村以上の地域であれば確保されていました。ただ、水が切れてトイレが流れなかったり、週末になると停電したり、というのはしょっちゅうでした。ガスも一部あるようですが、使っている人は余りいませんでした。

 

Cattle Postでは、水道・電気・ガス等のインフラはない場合が多いです。マツィアラでは電線がすぐ近くに走っていましたが、「料金が高いから」ということで、ソーラーパネルで携帯を充電していました。飲料水は無く、家事で使う水を隣の村から買って少しずつ使っていました。その代わり、火をとても有効に使っているのが印象的でした。

 

火はとても重要な道具です。さすがに都市では火を焚いている人はみませんでしたが、それ以外の地域では夜は家々で焚き火をしていました。村の人と話していて、東京で焚き火なんかしてたらすぐに警察に通報されて消防車が来るよって言ったらすっごい笑われました。

 

ブクシュの方の話で面白かった話があります。

「火はすごい。火は万能だ。アフリカ人にとって、それは台所であり、照明であり、暖房であり、そして、、、」

 

あと何だと思いますか?2つあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つは、

「アフリカ人にとって、火は防犯システムである」

 

なるほど。危険な動物が寄ってこないですね。

 

もうひとつは何だと思いますか?

日本の家庭なら、たいてい一つはあるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、

「アフリカ人にとって、火はテレビである」

 

でした。「見てるとあきないんだよね。」

わかるーーー!!

 

交通

車の保有率は高いです。トヨタとニッサンの中古車がたくさん走っています。ランドクルーザーを手に入れるのが多くの人のあこがれのようです。「この車種ってどう?」ってよく聞かれましたが、僕は車を持っていないので正直良くわかりませんでした、、すみません、、あと、日本の中古車をそのまま使っているようで、「交通安全のお守り」がついていたり、「ディスクが挿入されていません」っていう画面のエラーメッセージの意味を良く聞かれました。


公共交通機関はバスです。バスは2種類あって、都市間移動の長距離バスと、都市内移動のコンビです。

 

鉄道はありますが、旅客はしていません。

 

あと、歩いている人が多い!です。田舎に行っても町に行っても歩いている人がたくさんいます。飛脚としてはとても心強かったです。

 

物価

物価は日本ほど高くはありませんが、思ったほど安くはありません。
旅の前半はずっと村にいて、ほとんどお金を使わなかったのですが(バーで飲むくらい)、後半に町に出たりとかして、思ったよりお金が無くなって驚きました。


通貨単位はプラで、2013年当時、1プラ=12円くらいでした。

  • コカコーラ330ml缶 … 5プラ≒60円
  • 村の食堂でのランチ … 18プラ≒200円
  • 都市のレストランでランチ … 100プラ≒1200円
  • 町のゲストハウス1泊素泊まり … 250プラ≒3000円
  • ハボローネ市内の乗合バス … 3.5プラ≒42円
  • 長距離バスでの半日移動 … 100プラ≒1200円
  • バーでビール大瓶1本(750ml) … 18プラ≒200円
  • PEPストアでの靴下一足 … 10プラ≒120円
  • CD一枚 … 100プラ≒1200円

という状況でした。乗り物と食べ物は安いけど、宿代とか雑貨はそんな安くないなあ、という感じですね。

 

写真(その1)

写真(その2)

写真(その3)

ビデオ

集会所の前で年金支給を待つ人たち

陽気な音楽のかかるコンビ(ウエストモヘンボ村)

Teacher's Dayの前夜祭、踊る中学校教師

バーでお茶していると急にやってきて急に去っていったミュージシャン(シャカウエ町)

自家製ワインを飲み交わしながら団らんする家族(イーストモヘンボ村)

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コメント: 2
  • #1

    sex telefon (火曜日, 31 10月 2017 21:45)

    Angol

  • #2

    tu zobacz (土曜日, 04 11月 2017 02:10)

    podiwaniwszy

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飛脚の加藤

加藤貴之 かとうたかゆき 1983年10月1日生
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これまで青森、山形、富山、鳥取、ペルー、マケドニア、イラン、などなど様々な地域を歩いて旅し、、その魅力を紹介するイベントを開催し、好評を博してきました。

 

もっともっと地域を歩き、世の中の毛細血管になりたい!そんな思いで、30歳になる今年10月1日に飛脚として独立することになりました。

 

尊敬する人物は松尾芭蕉、伊能忠敬、円空。

 

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